ねこばのブログ

「ねこば」とは… 猫が好きなおばさんの総称(⸝⸝⸝´ꇴ`⸝⸝⸝)猫の事やねこばの日常をアップしてます♥︎∗*゚

3.11…生かされた 命

8年前 私は 仙台市宮城野区に住んでいました。

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東日本大震災の当日…14時46分

務めていたクリニックの午後の診察が始まり

新規の患者さんから 様子を聞こうと 

待合室に行った所

今まで体験した事のない 激しい揺れを感じました。

横揺れなのか?縦揺れなのか?

分からないくらい

いつ止まるの?!

患者さんと体を支えながら

身を低くする事で 精一杯でした。

 

やっと揺れがおさまった隙に 

クリニック内にいた 患者さん2名と

外へ逃げ出しました。

 

そして また 大きな揺れ…

あまりの怖さで…泣いてしまうほど

 

この時は 東京大震災が起きたんだと思ってました。

 

 

クリニックの院長が …

とにかく一旦自宅へ戻り

家族の安否を確認して下さい

今後の事は 追って連絡します。との事…

 

1人で帰るのが怖く

事務の子と一緒に 互いの家へ行く事に。

 

クリニックから アパートまで 徒歩15分

途中に大きな病院があり 

駐車場スペースに 患者さんが避難してました。

 

アパートに向かう中…

1番の気がかり…

それは…猫達

凛君と ケンケン…

 

アパートに着くと 近所のおばさんが

『 猫だか犬が 出て行くのを見たよ』っと…‼(•'╻'• ۶)۶

 

急いで2階へ上がると…

ドアの横の窓ガラスが 外れてました。

‼(•'╻'• ۶)۶‼(•'╻'• ۶)۶‼(•'╻'• ۶)۶‼(•'╻'• ۶)۶

あっ!! おばさんが言ってたのは…

家の猫なのか?!と 一瞬思ってしまいました。

 

鍵を開けてみると…

台所~居間 全てがひっくり返ってる

足の踏み場もないくらい

大変な事が起きてしまったんだと…

改めて感じました。

 

とにかく猫達の名前を 何回も呼んでみる…

 

『 リンく~ん ケンケ~ン 何処にいるの?』

『 リンく~ん (泣)』

『 ケンケ~ン (泣)』

 

呼んでも 呼んでも…返事がない。

私の声を聞いても…姿を見せない。

 

ごった返した部屋の モノをどかしながら

リン君とケンケンが

下敷きになっていないように…

それだけを祈ってました。

 

初めに見つけたのが…

ケンケン

出窓の隅に 毛を逆立てながら…

 

名前を呼んでも

微動だにも動こうとしてませんでした。

 

 ケンケンを抱きしめ 怪我がないか

確認しました。

無事でいた事に安堵

ぎゅーっと抱きしめました。

 

 

次はリン君…

何処だ何処だと探して見つけたのが?!

ベランダの窓下のダンボールに

頭を隠して…尻隠さず(◍´◡`◍)

リン君も必死で隠れたつもりなんだけど…

お尻が出でた(◍´◡`◍)

そんな姿に 笑いを誘われました。

リン君を抱っこして、怪我の有無確認

無事でいた事に安堵

ぎゅーっと抱きしめました。

 

アパートの部屋は とても 居られる状態でなかったので、

猫達と猫の餌 トイレ

人間の衣類 食料を車に持ち運び

アパートを出ました。

 

避難所にも行きましたが

猫を一緒に連れて行けないので

スーパーの大駐車で

車を停め…車中で1週間過ごしてました。

 

余震と夜間の寒さを なんとか乗り越えられたのも…

猫達のおかげ

 

猫のぬくもりに身体と心をあたためてもらいました。

 

宮城野区は 海から離れていて

高台だったので

TSUNAMI による 被害は受けませんでした。

 

電気が回復した時に 

TSUNAMIの被害 恐ろしさを知りました。

 

命を落としてしまった方達の事を思うと…

8年たっても 胸がつまる想いです。

 

東日本大震災を経験し

 

生かされた この命…

 

残された この命…

 

悔い残らない様に 生きねば !!